今回はRaspberry Piをリモートで操作できる方法を記載したいと思います!
手順としては、固定IPアドレスの設定→SSHサーバーの設定→外部端末の設定になります。
ネットワーク情報の確認
まずはネットワークの状態を確認しましょう!
Raspberry PiではDHCPクライアントが起動しているため、ブロードバンドルーターなどでDHCPサーバーが稼働しているネットワークであれば自動的にネットワークが設定されます。
Raspberry Piに自動設定されたネットワーク情報(IPアドレス)を確認する方法は以下の2通りあります。
1.画面右上のアイコンにマウスポイントを載せる
2.コマンドを発行する
端末アプリを起動してip a
コマンドを実行します。
有線接続の場合は「eth0」に、無線接続の場合は「wlan0」に情報が表示されます。
固定IPアドレスの設定
次に固定IPアドレスの設定を行います。
固定IPアドレスの設定にはdhcpduiツールを使用します。
1.まず画面右上のアイコンを右クリックし、「Wireless & Wired Network Settings」を選択します。
2.次に「Configure」の右の項目を
有線接続の場合は「eth0」
無線接続の場合は「wlan0」を選択し、「Automatically configure empty options」のチェックを外します。
3.「IPv4 Address」にIPアドレスとネットマスク長を「/」で区切って入力します。
(例:192.168.1.10/24)
「Router」にデフォルトゲートウェイ、「DNS Server」にDNSサーバーのIPアドレスを入力します。
4.入力後、「適用」ボタンを押下し、Raspberry Piを再起動するとIPアドレスが設定されます。
SSHサーバーの起動
続いて、SSHサーバーを起動させます。
SSH(Secure Shell)はリモートアクセスの方法で、WindowsやmacOSのアプリを利用してリモートでRaspberry Piを操作することが可能です。
また、通信経路を暗号化するため、情報漏洩の防ぐことができます。
Raspberry PiのSSHサーバーの起動は「Raspberry Piの設定」から行います。「Raspberry Piの設定」の「インターフェース」タブを選択し、「SSH」を有効にします。
外部端末の設定
SSHサーバーの起動ができたら、他のパソコンからRaspberry Piにアクセスしてみます。
WindowsからSSHで接続するにはSSHに対応したアプリ「Tera Term」を使用します。
インストールは以下のページから可能です。
https://ja.osdn.net/projects/ttssh2/releases/
インストーラーをダウンロードしたら、インストーラーをパソコン上で実行してインストールを行います。
インストールが完了したらTera Termを起動させます。
「ホスト」欄にRaspberry PiのIPアドレスを入力し、「サービス」は「SSH」を選択します。
初めてRaspberry Piへアクセスする場合はセキュリティ警告ダイアログが表示されますので、「続行」を押下してください。
その後、表示される認証にRaspberry Piのユーザー名とパスフレーズ(パスワード)を入力します。
コマンドプロンプトが表示されたらアクセス成功です!
これでリモートでのアクセスが可能になりました。
リモートでのアクセスが可能になると、ディスプレイなどのスペースを省けるだけでなく、周辺機器の消費電力削減にもなるので、興味のある方はぜひ試してみてください!
参考文献
「これ1冊でできる!ラズベリー・パイ超入門」(株式会社ソーテック社)