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番外編2 Raspberry Piの故障!? 突然起動しなくなった時の対処法

前回の番外編1同様、本編(Raspberry Piの操作等)からは少し外れますが、Raspberry Piが突然起動しなくなった時の対処法をいくつかご紹介していきたいと思います。
(と言いますのも、私の使っているRaspberry Piでディスプレイに何も表示されなくなるという事象が発生してしまったのです…。いざという時の助けになれば幸いです。)

あれ…?起動しない…?

前回起動が成功した時と同様にRaspberry Pi本体にSDカードを差し込み、電源を供給します。 f:id:iTD_GRP:20190808163614p:plain

その後、緑のライトが点滅し、SDカードを読み込んでいるようなのですが… 緑のライトが消え、ディスプレイにも何も表示されない…。

こ、壊れた…?

一度電源を外し、もう再度差し込んでみたり、microSDカードも抜いて再度差し込んでみたりしますが、ディスプレイは真っ黒なまま…

色々と調べてみるといくつかの考えられる原因・対処法が出てきました。 1. SDカードのフォーマット方法が正しくない 2. 電源の供給量が足りない 3. SDカードが壊れてしまった 4. HDMIバイスを認識していない 5. ディスプレイがHDMI接続になっていない 6. HDMIモードで起動できない

順番に説明していきます。

1. SDカードのフォーマット方法が正しくない

当ブログで紹介している方法でフォーマットしていれば問題ないと思いますが、SDカードにはデフォルトでフォーマット機能が付いており、その機能を使用してフォーマットした場合に失敗することがあるようです。 f:id:iTD_GRP:20190808163730p:plain

ファイルシステムが既定のFAT32形式になっていれば問題ないようですが、容量の大きいSDカード(64GB等)を使用すると、デフォルト値がexFAT形式になってしまい、そのままフォーマットした結果、Raspberry Piでは読み込めない…ということがあるようです。 f:id:iTD_GRP:20190808163743p:plain

2. 電源の供給が足りない

Raspberry PiのACアダプタは2.5A推奨ですが、自宅にACアダプタがあるので使用していると1Aのものだった…というパターンもあるようです。
Raspberry Piが起動しない場合は確認する必要があるかもしれません。

3. SDカードが壊れてしまった

物理的に壊れてしまった場合はわかり易いですが、ソフトが壊れてしまったかどうかはなかなか判断がつきません。
壊れないように注意したいのが、
「電源の入っているときにSDカードを絶対に抜き差ししない」
ということです。電源が入っている時に抜き差しをするとかなりの確率で壊れてしまうようです。
Raspberry Piが起動しなくなった場合、もし自宅に別のSDカードがあるのであれば、そちらのSDカードにOSをダウンロードして起動するか試してみてください。

4. HDMIバイスを認識しない

NOOBSを使用している場合にHDMIバイスを認識できない場合があるようです。その場合はイメージファイルを使用し、Rasbianをダウンロードしてみてください。

5. ディスプレイがHDMI接続になっていない

接続しているディスプレイを普段 HDMI接続以外で使っている場合は、ディスプレイの設定がHDMI接続になっているか確認しましょう。

6. HDMIモードで起動できない

Raspberry PiはデフォルトではHDMIモードでディスプレイ表示を行っています。こちらで起動しない場合にはキーボードの数字キー2を押下することでHDMIセーフモードでの起動が可能になる場合があります。
HDMIセーフモードについては「NOOBS」をインストールしたフォルダ内の「INSTRUCTIONS-README.txt」に記載があります。 f:id:iTD_GRP:20190808163802p:plain

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これまで挙げた原因以外だとすると、Raspberry Pi本体の故障…ということもあるかもしれません。

私の場合はHDMIモードで起動できないパターンでした…わかってしまえば単純なのですが、SDカードが壊れた!と思い込んでしまい、ここに辿りつくのにかなり時間がかかりました。いい勉強になりました…。「READ ME」は読むべきですね…。


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