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Spring Boot でWebアプリを開発してみよう Vol.1【開発環境構築編】

はじめに

Spring Bootはプログラミング言語であるJavaフレームワークの一つです。
もともとJavaではSpring Frameworkというフレームワークが開発されており、Spring BootはSpring Frameworkベースのアプリケーションをより手軽に開発できるフレームワークとして登場しました。
Spring Bootは本来必要なファイル設定を自動でしてくれたり、TomcatというWebコンテナを内含しているので自力でアプリケーションとWebコンテナを連携させる必要が無く、Javaで初めてWebアプリを開発する方におすすめしたいフレームワークとなっています。
今回はそんなSpring BootでWebアプリ開発をするための開発環境の構築について解説していきます。

対象

  • 初めてWebアプリ開発をしてみたいけど、何から始めたらいいかわからない人
  • Java以外のプログラミング言語は書けるけど、Javaは初めて書くという人
  • 手軽にWebアプリを開発したい人

    環境

  • Windows10 Home バージョン1803 64bit

    開発環境を構築する

    JDKJava Development Kit)のインストール

    JDKJavaでプログラムを作成したり、プログラムを動かしたりするのに必要なものがパッケージされたソフトウェア開発キットです。JDKの中にはJREJava Runtime Environment)も含まれています。

では、実際にJDKをインストールしてみましょう。

  1. https://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html にアクセス。

  2. 最新版をクリック。

今回は「Java SE 13.0.1」をクリックします。

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  1. 下にスクロールし、「Accept License Agreement」をクリック後、OSに合ったものをダウンロードします。

今回は「Windows」の「jdk-13.0.1_windows-x64_bin.exe」をクリック。

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  1. ダウンロードが終わったらインストーラを起動。

  2. 「次へ」をクリック。

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  1. 「次へ」をクリック。

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  1. 「閉じる」をクリック。

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以上でJDKのインストールは完了です。

環境変数の設定

環境変数には「ユーザー環境変数」と「システム環境変数」の2種類があり、JDKの動作のためには「システム環境変数」の設定が必要となります。

1. 左下の検索バーに「コントロールパネル」と入力し、コントロールパネルを起動。

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  1. 「システムとセキュリティ」をクリック。

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  1. 「システム」をクリック。

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  1. 「システムの詳細設定」をクリック。

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  1. 環境変数」をクリック。

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  1. 「Path」を選択し、「編集」をクリック。

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  1. 「新規」をクリック。

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  1. JDKのインストール先パス\bin」を入力し、「OK」をクリック。

今回は下記を入力。

C:\Program Files\Java\jdk-13.0.1\bin

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  1. 「新規」をクリック。

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  1. 変数名に「JAVA_HOME」、変数値に「JDKのインストール先パス\bin」を入力し、「OK」をクリック。

今回は下記を入力。

変数名:JAVA_HOME
変数値:C:\Program Files\Java\jdk-13.0.1\bin

f:id:shizuuuka0202:20191223234045p:plain

  1. 左下の検索バーに「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」をクリック。

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  1. 下記を入力し、バージョンが表示されれば完了です。
java -version

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Pleiades All in One(Eclipse)のインストール

Spring Bootで開発するためのIDEとして、今回はEclipseを使用します。Eclipse単体でインストールしてもいいのですが、せっかくなら日本語化プラグイン等もパッケージされたPleiades All in Oneという便利なものがありますので、今回はPleiades All in Oneをインストールしていきます。

  1. http://mergedoc.osdn.jp/#pleiades.html へアクセス。

  2. Eclipse 最新版」をクリック。

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  1. OSに合ったものをダウンロード。

今回は「Windows 64bit」の「Java」の「Full Edition」を選択。

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  1. ダウンロードリンクをクリック。

結構時間がかかるかもしれません。

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  1. ダウンロードしたファイルを解凍し、pleiades\eclipse\内の「eclipse.exe」を起動。

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「キャッシュのクリーンアップ中」と表示されている間は時間がかかる場合がありますので待ちましょう。
eclipse.exeをスタート画面等にショートカットしておくと今後の起動が楽になります。

  1. ワークスペースは変更せず、「起動」をクリック。

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  1. この画面が表示されれば完了です。

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EclipseへのSTS(Spring Tool Suite)のインストール

STSSpring Frameworkを使用するための統合開発環境です。Spring BootはSpring Frameworkをベースとしていますので、STSEclipseへインストールしていきます。

  1. Eclipseを起動し、上部タブの「ヘルプ」をクリックし、「Eclipse マーケットプレイス」をクリック。

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  1. 検索バーに「sts」と入力し検索後、「Spring Tools 3 Add On ...」をインストール。

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  1. すべてにチェックが入っていることを確認し、「確認」をクリック。

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  1. 「使用条件の条項に同意します」をクリック後、「完了」をクリック。

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  1. インストールが完了すると、再起動を促されるので「今すぐ再起動」をクリック。

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  1. 再起動後、上部タブの「ファイル」をクリックし、「新規」→「プロジェクト」をクリック。

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  1. 「Spring Boot」の中に「Spring スターター・プロジェクト」があれば完了です。

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終わりに

今回はSpring Bootの開発環境構築を解説していきました。
次回は実際にSpring Bootでプロジェクトを作成していきましょう。


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