今回はRaspberry Piの設定ツールについてご紹介したいと思います。
Raspberry Piの設定は「Raspberry Piの設定」ツールで一括して設定することが可能です。初期設定で選択したパスワードやロケールなど以外にもディスプレイの解像度やログイン方法、カメラなどの各種インターフェースの有効化などの設定も可能です。
Raspberry Piの設定ツールの起動
Raspberry Piの設定ツールを起動するには
左上のラズパイアイコン→「設定」→「Raspberry Piの設定」の順に選択していきます。
Raspberry Piの設定ツールは上部のタブで設定項目を切り替えます。設定が完了したら各タブの「OK」ボタンをクリックすることで設定が完了します。項目によっては設定の反映に再起動が必要なものもあるので、その場合は表示されたダイアログに従って再起動してください。
システム設定
「システム」タブではパスワードやログインの方法、ディスプレイの解像度を設定することが可能です。
設定項目 | 内容 |
---|---|
パスワード | ユーザーのパスワードを設定する |
ホスト名 | Raspberry Piのホスト名を変更する |
ブート | グラフィカル環境かCLI環境のどちらを利用するか設定する |
自動ログイン | チェックを外すとログイン画面が表示される |
ネットワークブート | ネットワークを介した起動を可能にする |
スプラッシュ画像 | 起動時のラズパイロゴの表示有無を切り替える |
解像度 | ディスプレイの解像度を選択する |
オーバースキャン | 画面の縁に黒いスペースが表示される場合は「無効」を選択する |
Pixel Doubling | 画像解像度が高すぎる場合、有効化することでピクセルが倍に拡大される |
パスワード
新規パスワードを2箇所に入力する
解像度
解像度を選択する
インターフェース設定
「インターフェース」タブではカメラやリモートアクセス、各種通信機能の有効・無効を設定することができます。
設定項目 | 内容 |
---|---|
カメラ | Raspberry Pi用のカメラを有効にする |
SSH | リモートアクセスを可能にする |
VNC | リモートデスクトップを利用可能にする |
SPI | ICなどの電子パーツとの通信に利用するSPIを有効にする |
I2C | ICなどの電子パーツとの通信に利用するI2Cを有効にする |
Serial Port | シリアル通信を有効にする |
Serial Console | シリアル通信でコンソールを使ってコマンドを操作できるようにする |
1-Wire | ICなどの電子パーツとの通信に利用する1-Wireを有効にする |
リモートGPIO | リモートからGPIOを制御できるようにする |
パフォーマンス設定
「パフォーマンス」タブではCPUの動作クロックやグラフィック機能のメモリー容量を変更することができます。
初心者(使い方がわからない場合はそのままの状態にしておくのが無難です。)
設定項目 | 内容 |
---|---|
オーバークロック | CPUの動作クロックを変更する(初期状態では変更不可) |
CPUメモリ | グラフィック機能メモリー容量を変更する |
ローカライゼーション設定
「ローカライゼーション」タブでは利用地域や言語、時間、キーボードの設定が可能です。
設定項目 | 内容 |
---|---|
ロケール | 利用言語を設定する |
タイムゾーン | 利用地域を設定する |
キーボード | キーボードの種類を設定する |
無線LANの国 | 無線LANを使う場合は利用国を選択する |
ロケール
タイムゾーン
- 地域:地域を選択する。日本の場合は「Asia」
- 位置:都市を選択する。日本の場合は「Tokyo」
キーボード
- Model:キーボードのモデルを選択する。
- Layout:キーボードのレイアウトを選択する。
- Variant:キーボードの種類を選択する。
無線LANの国
- 国:無線LANを利用する国を選択する。日本の場合は「JP Japan]
以上がRaspberry Pi設定ツールでの設定方法です。
次回はネットワークの設定について記載したいと思います。
参考文献
「これ1冊でできる!ラズベリー・パイ超入門」(株式会社ソーテック社)